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色打掛のご紹介

2024.06.14

静岡

時代を越えて長く愛され続けている日本の伝統的な衣裳、色打掛。

多くの伝統的な文様や柄が存在し、それぞれが異なる背景に象徴を持っている色打掛には、日本の花嫁様の憧れや願い、そして想いが詰め込まれています。
本日は、そんな色打掛を歴史やコーディネートの様々な視点でご紹介いたします。ぜひ、お選びいただいた会場を思い描きながらご覧ください。

 

色打掛は、大きく「織り」と「染め」に種類がわけられます。
元来「織り」が主流だった色打掛は西陣織の「唐織」「錦織」「金襴」など豪華絢爛な紋織物がございます。

色打掛:0258 #67-1229A

気品溢れる赤い色打掛には、生まれ変わりという意味が込められており、白無垢から赤い色打掛に着替えることで、新しい血が通うという意味も加わるとされています。
また、古来赤は縁起の良い色として祝いの席に使われていた為、赤い色打掛を纏うだけで、日本の古くからの伝統を思わせてくれます。

筥迫・懐剣、帯揚げは、刺繍の黄色を拾い、お顔周りに明るさをプラスしました。ブラックの半襟を合わせる事で、全体のバランスを引き締めたコーディネートに仕上がります。

Accessory:0109 Requel Floral WHT

Brand:HUSHED COMMOTION(ハッシュドコモーション)

ニューヨークのアトリエでハンドメイドで作られているHUSHED COMMOTION。マットな質感が目を惹くイヤリングは、和装とあわせてもカジュアルになりすぎない、和のテイストにもぴったりなアクセサリーです。

大きく描かれた御所車は、平安時代の貴族の乗り物で、富と優雅さが醸し出され、古典的で気品ある、結婚式の華やかな舞台に相応しい文様です。

緑豊かなブラスの会場で、ガーデン入場はいかがでしょうか。
木々の暖かさを背景に、赤い色打掛での入場はきっと特別な瞬間を残してくれるはずです。

 

これほどまでに立体的で重厚感ただよう「織り」。続いては、優雅で繊細な「染め」をご紹介します。

 

「染め」の衣装はしっとりとして肌触りがよく、ゆったりと雅やかな印象に。
また、伝統的な「刺繍」はまるで美術品のような美しさが魅力です。

色打掛:0243 31-57

華やかな緑が全身を包み込む色打掛。

緑色の色打掛には、「調和や成長」という意味があります。これから新たな道を歩むおふたりにとって、ぴったりの意味合いを持つ色味です。

爽やかな印象を与える緑の色打掛に、筥迫と懐剣にはシックな緑色を合わせることで、新緑の美しい暖かな時期にぴったりなナチュラルなコーディネートに仕上がりました。

半襟と重ね衿にはゴールドを差し込み、お顔周りはクールな印象に。

Accessory:1272 090617AG-C
Brand:Elizabeth Bower(エリザベスバウアー)

アクセサリーは、自然や庭園からインスピレーションを受けたElizabeth Bowerのアンティーク調のゴールドを合わせる事で、モダンになりすぎないワンランク上のコーディネートに仕上がりました。

背中に大きく描かれた羽を広げた鶴は、長寿の象徴。
鶴は一度つがいになると、一生添い遂げるという習性があることから、夫婦の絆を表しており、おふたりの未来を明るく照らしてくれる存在です。

相良刺繍と呼ばれるこちらの刺繍。
中国三大刺繍のひとつで、生地の裏から糸を抜き出して結び玉を作り、これを連ねていくことで模様を描く技法です。

金銀糸ではなく、光沢のない色糸が使用されることで、落ち着きのある上品さと立体感のある美しさが、花嫁様の本来の美しさを惹き立ててくれます。

 

色打掛には、花嫁様の幸せを願う様々な吉祥文様が描かれています。
結婚式で身に纏う衣装を、文様の意味から選ぶのも趣があり、衣裳選びが忘れられない一時になることでしょう。

皆様の結婚式への想いをのせた、最良の一着をビードレッセで見つけていきませんか。