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白無垢のご紹介
2025.02.07
浜松さまざまな和装の中でも花嫁様のみがお召しいただける特別なお衣装、白無垢。
古来から最も格式の高いお衣裳とされている白無垢は、時代を超えて現代の花嫁様にも変わらず愛され続けています。
白無垢というと、掛下や帯、足袋、草履、そして小物類まで白一色に統一し、花嫁を白に染め上げた姿が伝統的な装いでしたが、現在では時代の変化に合わせて、多様なスタイルで楽しんでいただけます。
今回は、そのような古くから大切にされた伝統を継承しながらも現代のスタイルに合わせて遊び心を取り入れた、新たな白無垢のコーディネートをご紹介いたします。
凛とした女性らしさと優美さを惹き出す白無垢
今回ご紹介させていただくのは、華やかに咲き誇る梅の花と鶴が舞うこちらの白無垢。
緞子織(どんすおり)と言われる、最も光沢が出やすく繊細で優美な印象を与える技法が用いられており、なめらかな表面の上にくっきりと浮かび上がる華やかな織模様が特徴的な一着。
また、素材は全て絹糸を使用されているため、より一層の光沢感と奥行きのある華やかさを感じさせます。
白無垢の全面に描かれているのは、寒い初春の時期に他の花に先駆けて咲くことから「花の兄」と呼ばれている、梅の花。
厳しい冬を耐え忍び、春一番に美しい花を咲かせるため、「忍耐力」と「美」の象徴として古くから愛されてきた吉祥紋様です。
そして、梅の花とともに描かれているのが、「鶴は千年」とこちらも吉祥紋様として名高い、鶴。
古来より、長寿を象徴とする吉祥の鳥として尊ばれてきました。
また、夫婦仲がとても良く一生を連れ添うことから夫婦鶴という言葉があるように、仲の良いこと象徴の鳥とも言われています。
まさにおふたりのこれからの幸せを願い、誓いを立てる大切な節目の場にとても相応しい一着。さまざまな想いや願いが込められた白無垢をまとうことで、花嫁様に自信を与え、花嫁様らしい表情を惹き出してくれることでしょう。
目を惹く鮮やかな差し色を加え、遊び心のあるコーディネートに
白無垢の持つあたたかみのある色味に合わせた、鮮やかな暖色の小物で差し色を。
1番お顔に近い半衿には、強く美しく咲き誇る椿のモチーフをプラスすることで、花嫁様のお顔周りをより一層華やかにし、明るい表情を惹き出します。
そして足元にもさりげなく椿の刺繍をプラスし統一感のあるコーディネートに。
赤い椿の花言葉は、「謙虚の美徳」や「控えめな素晴らしさ」。
白がベースの今回のコーディネートに、さりげないポイントとして吉祥紋様の椿の花を取り入れることで、愛らしさの中にも品のある華やかさや凛とした芯のある女性らしい印象を与えます。
Earring:1610 Climber a.b.Ellie(エイビーエリー)
白一色に金の差し色で品のある華やかなコーディネートに
続いてのコーディネートは、白無垢のやわらかな印象の中に、菊の花が描かれた金の小物をプラス。
控えめな色づかいだからこそ、華やかさと優しさを併せもつ洗練されたコーディネートに。
「高貴」という言葉が菊の花言葉にもあるように、優しさの中に清らかで上品な美しさを放ちます。
品のある優美な白無垢姿に合わせ、アクセサリーはa.b.ellieのパールのイヤリングをプラス。
日本の伝統的な和装に、職人たちの手作業によって生み出されたアクセサリーによって、気品に満ちたセンスフルなコーディネートに。
ひとつひとつの柄にさまざまな意味合いが込められた、日本の伝統衣装。
身にまとう花嫁様の想いを衣装に乗せながら、花嫁様らしい唯一無二のコーディネートを和装で表現するのはいかがでしょうか。
皆様のB.DRESSERへのご来店を、心よりお待ちしております。
